雨量条件による冠水リスクの参考推定/2026年9月7日/cbi-rain-sensitivity-0.2.0
式・パラメータ・座標系・既知の誤りを網羅した技術仕様はこちらです(専門家の方はそちらをご覧ください)。
未校正の感度比較用プロトタイプです。色は相対的な参考指標であり、公式予報・浸水深・冠水確率・通行可否を示しません。現在の冠水状況とは別です。
予想雨量(mm/h)と継続時間を入力して「この雨量で重ねる」を押します。地図全域に一定の雨が続く仮定です。総雨量は雨量×時間。流出率と排水相当量も仮定値として変更できます。入力を変えると旧結果を消し、再計算を求めます。
E=max(0,雨量×流出率−排水相当量)×時間
参考指標=地形指標×E/(E+50)
50mmは表示の感度を定める任意の仮尺度で、被害実績から求めた冠水閾値ではありません。流出率0.8・排水相当量0mm/hも実測値ではありません。Eは簡略な雨量収支であり、浸水深ではありません。同じEなら同じ結果となり、ピーク時刻や降雨波形の違いは表せません。0の入力でも残存水・外水氾濫等を考慮しないため安全とは判断できません。
元の地形指標は相対標高25%・窪地35%・集水25%・平坦度15%の未校正合成指標(topo-0.1.0)。国土地理院の標高タイルを100m格子で処理し、Priority-FloodとD8による地形指標を作成しています。計算・描画とも Web メルカトル(EPSG:3857)上で行っており、100m格子は北緯35.8度で地上約81mに相当します(2026-09-07 訂正。詳細と影響は技術仕様 6.1)。細かい道路の精度は保証しません。市境外を含む矩形で計算し、境界外からの流入は考慮していません。
データ不足は透明表示とし、0で埋めません。公式ハザード・観測・市民報告は別レイヤーのまま保持します。気象庁の実況・予報や対象日とは自動連動しません。管路、ポンプ、地表の水移動、外水氾濫、先行湿潤は未実装です。
以下の解像度は整備目標です。市内で全て取得できることを確認したものではありません。最初に過去冠水実績と同時刻の雨量をそろえ、現在の地形指標が実績と整合するか検証します。
| 優先 | データ | 必要項目・粒度 | 入手と用途 |
|---|---|---|---|
| 最優先 | 過去の冠水・非冠水実績 | 範囲、深さ、開始・解消時刻、写真、道路規制、原因。地点/道路区間・豪雨イベント別。未報告を非冠水とみなさない。 | 市・消防・道路管理者への依頼。複数の豪雨を確保し、校正用と検証用を分ける。 |
| 最優先 | 降雨の時系列・分布 | レーダー雨量、地上雨量、観測時刻、品質、先行降雨。250m級・5分程度を目標。 | 正式配信・利用条件の確認と市の観測記録。現在は手入力の一様・一定雨量のみ。 |
| 高 | 排水管・側溝・ポンプ | 接続、管径、管底高、流入口、吐口、能力曲線、起動停止水位、閉塞、運転履歴。施設単位、履歴1〜5分を目標。 | 市・施設管理者への依頼。市内の実際の排水量と停止時の影響を再現。 |
| 高 | 路面高・アンダーパス | 縦横断、最低路面高、縁石、盛土、側溝。重要地点を実測し1m級地形で補完。 | 道路台帳・測量成果。六軒ガード下などを優先。注意箇所一覧だけでは路面高は得られない。 |
| 高 | 高解像度の標高 | 1m/5m DEM、計測年、欠測、精度、標高基準。橋面と下の路面を区別。 | 国土地理院の公開DEM+現地測量。現在の100m計算を細分化するだけでは精度は上がらない。 |
| 高 | 河川水位・放流先 | 水位、吐口高、逆流防止設備、水門操作、河道断面。観測所/吐口単位、5〜10分を目標。 | 公開情報+市・河川管理者への依頼。高水位による排水阻害を計算。 |
| 中 | 土地被覆・浸透 | 舗装率、建物、土壌、浸透試験、先行湿潤。10m級被覆を区画別に補正。 | JAXA等の公開被覆+市の整備図・現地試験。被覆分類だけで浸透能は確定しない。 |
公式内水ハザードは特定降雨条件の想定図であり、現況の正解データではありません。最大1時間雨量105mmを全時間一定の雨と読み替えません。2025年の標高成果改定を含め、測量成果の標高基準も統一します。市民投稿の二次利用・校正への利用は条件を確認してから行います。有償雨量配信は見積・利用条件の確認が必要です。今回、新規契約や有料APIの利用はありません。